沈下修正工事

沈下修正工事とは、既存の住宅等が、地盤の影響などで基礎ごと傾斜してしまっている家屋を、原状復帰させる技術工事です。
傾斜してしまっている家屋を多角的に調査をし、傾斜してしまった原因によって5種類ある沈下修正工法の中から決定し、建物の基礎から修正します。
1. ジャッキを使った杭工法
2. 基礎下に耐圧板を敷設する、耐圧板工法
3. 軟弱地盤に薬液を注入する、薬液注入工法
4. 基礎に特殊ウレタン樹脂を注入する、ウレタン注入工法
5. 土台部分から家を持ち上げる、土台上げ工法
を採用しております。

1. 杭工法

杭工法とは、建物の荷重を反力にして鋼管を支持地盤までジャッキを使って圧入しながら建物を支持修正する工法です。

適用地盤

安定した地盤が深い場合

不適地盤

地中障害物がある場合

メリット

・微調整が効く
・施工実績が多い

デメリット

工期が長く高価

施工期間

・約1ヶ月

水平精度

高い(微調整が可能)

備考

残土処理が発生する

2. 耐圧板工法

耐圧板工法とは、基礎下に耐圧鉄板を敷設し、住宅荷重を反力としてこれをジャッキで加圧し家を持ち上げる工法です。

適用地盤

・安定した地盤が浅い(2m以浅)場合

不適地盤

・安定した地盤が深い(2m以深)場合

メリット

・微調整が効く

デメリット

・適用範囲が狭い

施工期間

・約1ヶ月

水平精度

・高い(微調整が可能)

備考

・残土処理が発生する

3. 薬液注入工法

薬液注入工法とは、軟弱地盤に薬液を注入し、地盤を固め支持するとともに、注入圧で建物を修正する工法です。

適用地盤

・空隙が著しい地盤
・やわらかい飽和地盤
・地中障害物が混入した地盤など

不適地盤

・擁壁・近隣構造物に近接する場合

メリット

・比較的安価

デメリット

・近接構造物に影響
・微調整が効かない

施工期間

・約1週間

水平精度

・普通

備考

・近隣構造物に影響を及ぼすことがある
・布基礎では施工不可

4. ウレタン注入工法

ウレタン注入工法とは、軟基礎に小さな孔を開け、そこに特殊ウレタン樹脂を注入し、樹脂の発泡圧力により、基礎下から家を持ち上げる工法です。

適用地盤

・地盤が安定している
・地盤沈下が終息

不適地盤

・地盤が不安定な場合
・地盤沈下が進行している

メリット

・施工が容易で安価

デメリット

・再沈下の恐れがある
・微調整が効かない

施工期間

・約1週間

水平精度

・普通

備考

・布基礎では施工不可

5. 土台上げ

土台上げとは、基礎から土台を引き離して、土台部分から家全体を持ち上げる工法です。

適用地盤

・地盤が安定している
・地盤沈下が終息

不適地盤

・地盤が不安定な場合
・地盤沈下が進行している

メリット

・比較的早い
・比較的安価

デメリット

・軟弱地盤だと再沈下の恐れがある
・基礎修復が必要となる

施工期間

・約2週間

水平精度

・普通

備考

・基礎修復が必要となる
・床撤去が必要(アンカーボルトを外す為)
・建物の構造に影響を及ぼすことがある

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